嘘2


 この前「黒い鳥を探しています」というメールが来た。その鳥を見つけてつかまえると幸せになれるらしい。それでおせっかいな俺は、幸せの青い鳥を探しに夢の中を旅して結局青い鳥は家にいた、貧乏な家やけどそこに幸せがあった、って話みたいなもんやろうと思って、「きっと黒い鳥は、カラスみたいな嫌がられるような鳥も、実は心の目を見開いて見ると素晴らしい幸せの鳥だった、ということなんじゃないか。」と返事した。

 そしたら返事が来て、「幸せにはいろんな種類の幸せがあって、黒い鳥の幸せは青い鳥の幸せとはまた違う。カラスのように真っ黒だけど、目が青い鳥は見たことないか?」と書いてた。多分いたずらか何かやろうと思ってほっといたら、もうメールは来なくなった。

 それで黒い鳥のことは忘れてたんやけど、この前小学校の時からの友達と会って話したら、その人にも黒い鳥のメールが来て、何度かメールのやり取りをした後、黒い鳥探しの会に入って黒い鳥を探しに行ったらしい。 さらに、会に入ってからの話を聞いた。ほんとかどうか知らんけど。

 会では、カラスとかの黒い鳥を網でたくさん捕まえたらしい。それで、その鳥の中から青い目の鳥を見つける機械があるらしくて、その機械に黒い鳥を入れて、青い目の鳥がいないかモニターをずっと見たらしい。えらい地道なことやけど、これが大切なんやってなぁ。

 それで、その機械はまだまだ改良の余地があって、その会では機械を使いながら機械の改良や開発にも関わってるらしくて、友達はその機械のしくみを勉強することになったんやけど、機械のマニュアルが少年ジャンプぐらいの分厚さで、アメリカ製の機械やから全部英語で、辞書で調べながら勉強してるらしい。目が青いかどうかを見るだけなんやからそんな大層な機械使わなくてもいいんちゃうか?と思ったら、普通に見てそのまま青く見えるとは限らなくて、いろんな波長の光を当てたり、俺にはよく分からんけど、普通のレントゲンやらCTやら超音波やらで体の中も調べてるらしい。そこまでしないと分からないのか、そうでないのかも分からんのにそこまでするなんて、別に幸せの黒い鳥なんて見つけなくてもいいんちゃうかと言ったんやけど、そんなこと言っても信じ込んでる人には聞かないんやなぁ。

 その会はいろんな所で活動してるんやけど、最近は特に東京で活動してて、友達は大阪の人やから毎週東京に行ってたんやって。お金かかるやろうと思ったら、仕事とは別に深夜にバイトしたんやってなぁ。東京都ではカラスを追い出そうっていうのをやってるから、それに協力して、目が青い幸せの黒い鳥じゃないと分かったカラスは東京都に渡したらしい。そのカラスはどうなったんやろうなぁ?どうなったかは知らんけど、最近東京のカラスは減ったようや。

 それで結局、まだ青い目の幸せの黒い鳥は見つかってないようや。友達は今も幸せの黒い鳥を見分ける機械の勉強をしながら、深夜のバイトもして、土日は必ず東京に行って、えらい大変そうや。

エイプリルフールのウソをついていいのは朝までやって。(・_・ゞ-☆



2005-04-02 02:34 | 未分類